オンライン診療システムを導入するのにかかる費用は?
従来は対面での診察が当たり前でしたが、最近では直接病院に行かずに診察を受けられるオンライン診療を希望する人が増えています。需要の高まりとともに、導入を検討する病院も増えていますが、気になるのはオンライン診療システムを導入する際の費用でしょう。今回は、オンライン診療システムの導入費用について詳しく紹介しましょう。
感染のリスクを減らせる診察の方法とは
これまで病院とは、直接訪れて医師に診察してもらうのが一般的でした。しかし最近では、感染症のリスクを回避するためにもオンライン診療を受ける人が増えています。このオンライン診療は、病院に直接足を運ぶ従来の形とは違い、自宅にいながらパソコンやスマホ、タブレットなど利用して受診できます。直接病院にいく必要がないので、感染症のリスクを減らすことができ、場所を選ばず診察を受けることができるでしょう。
現在新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっていますが、とくに高齢者や持病を持っている人は重症化するリスクが高くなっています。そういった人が病院に直接出向き診察を受けることはやはり大きなリスクがあるでしょう。そういったリスクを減らす上でもこのオンライン診療システムは大変有効であり、今後も多くの病院で導入していくのではないでしょうか。
ニーズの高いオンライン診療システムですが、導入する上で大切なのがその費用です。実際に導入を検討する場合は、初期費用に加え、オンライン診療システムのサービスを利用する月額利用料金がかかってきます。初期費用に関しては導入する際にだけ発生する費用ですが、サービス利用料である月額利用料は毎月かかってくるものですので、導入する際はランニングコストがどの程度かかるのかもしっかり考えなければいけません。
ランニングコストについても考えよう
初期費用としてはオンライン診療を行うためのパソコンやウェブカメラ、マイクなどがあります。そのほか、オンライン診療システムサービスを提供している会社によって導入のための費用が異なるので、どの程度かかるのかチェックしておくことが大切です。
また、サービスの中身がどのようなものになっているのか知ることが重要でしょう。ランニングコストに関しては、オンライン診療システムを導入すれば毎月発生するものになります。オンライン診療に対応した際、サービスを利用する患者さんがどの程度見込まれるのか調査した上で導入を検討することが大切です。
現在、こういったオンライン診療システムを提供している企業がたくさんあり、それぞれの会社により利用料が大きく異なります。安さだけで選ぶのではなく、機能性やサービス内容で選ぶことが大切です。
また、身体が不自由な方や持病の影響で思うように体が動かずなかなか病院に行くことができなかった方でも、オンライン診療なら手軽に診察を受けることができるようになりました。まだまだ対面での診察が主となっていますが、いまの状況の中、今後ますます需要が高まる診察のスタイルではないでしょうか。
利用する際のメリットとデメリットとは
遠隔リモートによる診察にはメリットとデメリットがあります。まず、メリットとしては患者が病院に足を運ばなくてもよいため身体的負担を軽くでき、待ち時間を減らすことができます。病院は多くの人が利用するため、混雑しやすい施設です。オンライン診療を選べば、予約した時間に診察を受けることができるので、無駄な時間を省くことができるでしょう。
ただし、デメリットとしてはやはり実際に患者さんを見て診察をするわけではないので、画面を通しての状況や話の中で判断をする必要があることが挙げられます。そのため、たとえば持病があり定期的に病院にかかっていた人や、対面での診察を利用していた人がオンライン診療に切り替えるのはおすすめできる使い方です。
しかし、初診の方や医師・看護師による処置が必要な場合、変化の見極めが難しい病気の場合などは、基本的に直接病院を訪れる必要があります。また、直接見るわけではないのですべての状態を把握できるわけではありません。大きな病気の場合、見落としにつながってしまう可能性もあるため、利用する際には注意が必要です。
そういった見落としを防ぐためにも、ドクターと患者さんとの画面を通してのコミュニケーションが大切になってくるでしょう。また、オンライン診療システムを導入する場合は操作性についてもしっかり確認しておくことが大切です。
オンライン診療システムは、最初に機材を揃える必要があることから、ある程度初期費用がかかってしまいます。しかし、現在流行中の感染症がいまだ収まらないところを見ると、今後ますます需要が高まる診察のスタイルではないでしょうか。新しい生活様式の中で、病院の形も変わりつつあるでしょう。
また、導入を検討する際は、サービスの月額利用料がどの程度かかるのかきちんと把握しておく必要があります。ランニングコストはオンライン診療を運営するにあたり重要になる部分ですからしっかり確認しておきましょう。